平屋住宅は土地や建ぺい率に応じて建てられる家の広さや間取りが決まります。例えば「3部屋欲しい」と考えていても、条件次第で望む間取りを叶えられない場合があるということです。
この記事では平屋住宅の間取りについて2LDK~5LDKの間取り別に必要な広さや設備、メリット・デメリットを紹介します。間取りの具体例も紹介しますので、自分の希望する間取りを叶えるためには、どのような条件が必要かチェックしてみてください。
「6畳の部屋が2つ、13畳以上のLDK」を確保できる2LDKの間取りで必要な床面積は、約15坪~20坪(50㎡~66㎡)です。
建ぺい率40%の場合、50㎡の平屋を建てるなら125㎡の土地が必要になります。地域や建築条件によっては建ぺい率の制限がない土地もありますので、事前に確認がおすすめです。
平屋住宅で2LDKの間取りにするならば、快適に過ごせる広さは約15坪(50㎡)と覚えておきましょう。
2LDKの間取りは2~3人で住むのに適しています。もし夫婦+子供1人の場合「寝室1つ、子供部屋1つ、LDK、洗面台など水回り」が必要になるでしょう。
2LDKは部屋数が限られるため、家具を入れすぎない、収納場所を確保するなど入居前の工夫が快適に過ごせるポイントです。
庭があるならば外で保管できるものは物置に入れる、床下収納を作るなど住宅に合わせて検討しましょう。
2LDKは家のどこからでもアクセスしやすいコンパクトな生活導線がメリットです。
50㎡ほどの広さであれば家族の気配を常に感じることができ、コミュニケーションが取りやすくなります。
部屋を細かく区切らないため、エアコンなどの設置数が少なく省エネが叶えられるでしょう。
一方で2LDKのデメリットは、コンパクトな間取りのためプライバシーを厳守しにくい点です。
快適に過ごせる住宅づくりでは、部屋のバランスを見ながら間取りを決めていきましょう。
「6畳の部屋が3つ、15畳以上のLDK」を確保できる3LDKの間取りで必要な床面積は、約18坪~21坪(60㎡~70㎡)です。
建ぺい率50%の場合、60㎡の平屋を建てるなら120㎡の土地が必要になります。快適に過ごせる3LDKに住みたいならば、最低でも60㎡の床面積を確保しましょう。
床面積確保が難しいものの3LDKにこだわりたいという人は、一部屋が広めの2LDKにし間仕切りを設け部屋数を変えられるようにする方法もあります。
3LDKの間取りは3~4人で住むのに適しています。もし夫婦+子供2人の場合「寝室1つ、子供部屋2つ、LDK、洗面台など水回り」が必要になるでしょう。
3LDKは平屋に限らず戸建てやマンションでも住みやすいバランスの取れた間取りです。
家族で3LDKに住む場合、子供たちが巣立った後は子供部屋を趣味や仕事部屋にするなど部屋を使いまわしやすいでしょう。
3LDKはマンションなどでも多く採用されるオーソドックスな間取りで、その使い勝手の良さがメリットです。
一部屋が6畳以上確保できる住宅であれば、掃除など手入れもしやすく管理しやすいでしょう。また夫婦で住めば寝室以外にそれぞれの部屋が持てます。
子供が生まれた後は子供部屋にするなど3部屋あれば事足りるケースも多いです。すべての部屋が横並びの間取りではない限り、プライバシーも保てるでしょう。
ただし一部屋あたりが6畳以下となる3LDKは、使い勝手や手入れの面からデメリットが大きくなります。
小さい部屋は使い勝手が悪く、掃除機をかけずらいなど手入れが行き届きにくいからです。
「狭い部屋は物置にしてしまおう」と考える人もいますが、せっかく3LDKにするならば収納スペースを設けあえて物置部屋としないほうが賢明です。
LDKの間取りにするならば、最低でも6畳以上の部屋を3つにしましょう。
「6畳の部屋が4つ、15畳以上のLDK」を確保できる4LDKの間取りで必要な床面積は、約30坪(約100㎡)以上からです。
建ぺい率50%の場合、100㎡の平屋を建てるなら200㎡の土地が必要になります。4LDKの平屋住宅ほどの規模になると、広い土地が必要となるため、住宅建築よりも土地代の方が高くつくケースもあります。
あまりにも予算とかけ離れてしまう時は「平屋住宅にこだわる理由」を再度確認しましょう。
4LDKの間取りは4~5人で住むのに適しています。
もし夫婦+子供3人の場合「寝室1つ、子供部屋3つ、LDK、洗面台など水回り」が必要になるでしょう。
2LDKや3LDKと異なり4LDKでは部屋の数が多くなるため、生活導線をよく考えて間取りを決めなければなりません。
住宅の暮らしやすさは㎡数ではなく、間取りの良し悪しが深く関係するからです。廊下をなくす、水回りを一カ所にまとめるなどし、家庭に合わせた使いやすい間取り設計をしましょう。
4LDKの間取りは4~5人で住むのに適しています。もし夫婦+子供3人の場合「寝室1つ、子供部屋3つ、LDK、洗面台など水回り」が必要になるでしょう。
2LDKや3LDKと異なり4LDKでは部屋の数が多くなるため、生活導線をよく考えて間取りを決めなければなりません。
住宅の暮らしやすさは㎡数ではなく、間取りの良し悪しが深く関係するからです。
廊下をなくす、水回りを一カ所にまとめるなどし、家庭に合わせた使いやすい間取り設計をしましょう。
「6畳の部屋が5つ、15畳以上のLDK」を確保できる5LDKの間取りで必要な床面積は、約40坪(約132㎡)以上からです。
建ぺい率50%の場合、132㎡の平屋を建てるなら264㎡の土地が必要になります。5LDKの間取りで平屋住宅を建てるならば、土地代の方が高くなることがほとんどでしょう。
また広大な土地面積となるため、街中や住宅地では見つけるのが難しいケースもあります。
5LDKの間取りは5~6人で住むのに適しています。もし夫婦+子供4人の場合「寝室1つ、子供部屋4つ、LDK、洗面台など水回り」が必要になるでしょう。
また5LDKほどの広さであれば、2世帯で暮らすこともできます。平屋住宅は段差なしで住めるため、その暮らしやすさから若い人から高齢の人まで幅広い人気があります。
ただし平屋住宅の場合、フロア続きになっていることからプライバシーの厳守が難しく間取りの内容が重要です。
5LDKのメリットは大家族や2世帯でも一つの住宅に住みやすいという点です。一般的な2世帯住宅は1階と2階で世帯が分かれて住むケースが多いでしょう。
「フロアを分けると家族で行き来しにくくなる」と悩んでいる人には、平屋の2世帯住宅がおすすめです。
また部屋数が多い5LDKの間取りでは、それぞれ部屋の目的を決めておきましょう。使用目的不明の部屋は住んでいてストレスの要因になりかねないからです。
とくに5LDKともなると部屋を横並びに配置することもあり、採光や通風できない部屋も出てくる可能性があります。
そのような時は、半個室のようにし通風できるようにするなど工夫して間取りを決めましょう。